不用品回収業者を開業する上で必要な資格
壊れて使わなくなった家具、家電などの不用品の回収には目的に応じた資格の取得が必要となります。業者に不用品の回収を依頼をする時はトラブルを避けるために事前に資格の有無について確認しておかなくてはいけません。今回は不用品回収業者に求められる資格の取得方法や対応できる業務についてわかりやすく解説していきます。
個人を対象とした業務に必要な資格
不用品回収業者の仕事に必要な基本的な資格の一つが一般廃棄物収集運搬です。一般廃棄物収集運搬とは文字通り一般家庭で使用されている家具や家電、ゴミなど回収を行うための資格になります。住んでいる自治体に申請をして免許を取得する形となりますが、場所によって難易度が変わるのが特徴です。中には公共事業の利権問題などを理由に新規事業者の登録を受け付けないと断られるケースも少なくありません。そのため、資格を取得せずに違法に業務を行う業者も増加傾向にあります。
企業を対象とした業務に必要な資格
個人ではなく民間企業などを相手に業務を行う場合に取得しなければいけないのが産業廃棄物収集運搬です。取得には1日の講習と10万円弱の費用が掛かりますが難易度は低めです。中には面倒だからという理由で一般廃棄物収集運搬だけで営業を行っている所もあります。エアコンや机といった一般家庭で使用している家具、家電の回収であっても取引先が企業であればこの資格がなければ作業はできません。会社で不用品回収を依頼する時は産業廃棄物収集運搬の資格を持っているか確認することが大切です。
回収と買取の両方を行うための資格
不用品の回収と合わせて現金による買取を行う場合には古物商の資格を取らなくてはいけません。不用品の回収に掛かる費用を少しでも抑えたいという人は古物商の資格を取得して買取サービスを行っている業者に依頼をするのがコツです。
資格と合わせて信頼性を確かめる
需要の増加に伴って不用品回収を仕事にする業者の数は増えていますが、必ずしも有資格だからといって信頼できるとは限りません。資格を持ちながら回収に高い費用を請求する悪質な業者も多く存在します。依頼をする時は資格の有無はもちろん、実際に利用をした人達からの口コミをチェックして信頼性について見極めなくてはいけません。